東日本大震災支援
「雫の会」では東日本大震災の支援活動を微力ながら継続しています。
「手紙プロジェクト」
(2015年2月〜)
2015年2月、16人の子どもたちと、ミシガン大学のJSA (Japan Student Association)の学生さんたち、
合計29名が書いてくださったカードをNPO Solaの子どもたちに送りました。
そのカードを渡したときの様子を写した写真2枚と、みなさんが書いてくれたカードの写真です。
「遠藤元気さんの和太鼓演奏&ワークショップ」
with バザー・ベイクセール
2015年8月2日、「遠藤元気さんの和太鼓ワークショップ&ベイクセール」が開催されました。
皆様に様々な形で、ご協力いただき、ありがとうございました。
凛とした空気の中、元気さんによる福島の雄大な自然を感じさせる迫力あるソロ演奏が始まり、ミニ講演会では、福島や山木屋地区の現状や山木屋太鼓の発足から現在に至るまでの様子など、わかりやすく説明して頂きました。後半からのワークショップでは、子どもから大人まで約30名の太鼓初心者の方々が、初めて触れる和太鼓を体一杯楽しんでいました。来場者は真剣な眼差しと弾ける笑顔で、元気さんの素晴らしい演奏に聞き惚れていたように思います。
雫の会からは、2月に実施された東北への手紙プロジェクトの報告と、手紙を書いてくれた子ども達に福島からのお礼の品を手渡すことができました。ベイクセールやバザーも多くの方が利用してくださり、2016年3月に予定されている山木屋太鼓全員での訪米に向けて、たくさんの資金援助を頂くことができました。今日の機会が、元気さんや山木屋太鼓さんの更なる原動力となり、3月には、山木屋太鼓全員での演奏がミシガンで聴けることを楽しみにしています。五大湖太鼓センターの皆様を始め、ひまわり幼稚園、ベイク品や当日のボランティアをして下さった皆様、本当にありがとうございました!!
当日の売り上げは、ベイクセール$414.50、バザー147.45、CD$80.00、寄付$121.00で、合計$762.95になりました。幸い、現在(2015年8月)ドル高で、円に換算すると約95,000円ぐらいになります。それに「雫の会」から少し足す形で10万円にして、元気さんに円でお渡ししました。来年3月の全員の渡航費を考えると微少な金額ですが、元気さんは、とても感謝していました。正味5日間のミシガン滞在で、素晴らしい体験ができたようです。
雫の会としても、このようなイベントが開催でき、多くの人に山木屋太鼓のことを知っていただくことができて、大変嬉しいです。このイベントを通して、元気さんの熱意がミシガンの人たち、そして日本では、福島、東北の人たちにも伝わり、みなさんが生き生きと元気に生きていくことにつながれば、こんなに嬉しいことはありません。
皆様、本当にどうもありがとうございました。
雫の会スタッフ一同、心よりお礼申し上げます。
当日は大人、学生合わせて14名のボランティアの方がお手伝いして下さいました。
ベイクセールは、和菓子からアメリカンなケーキまで、昨年以上の品ぞろえとなりました。訪れた人たちも、どれにしようか迷うほどでした。
最後に当日のボランティアの方々と記念撮影。本当にありがとうございました!
当日は大人、学生合わせて14名のボランティアの方がお手伝いして下さいました。
2015年 ミシガン大学日本祭りについて
昨年に引き続き3月22日に、ミシガン大学のJSA(Japanese Student Association)主催で開催された日本文化祭で、今年もバザーとベイクセールを実施することができました。今年も様々な形での多くの皆様のサポートがあって実現させることができました。恒例のイベントに共同で活動させていただくことを快諾してくださったJSAのボードメンバーの皆様、そして、当日お菓子やおにぎりを作ってくださったり、当日の会場でのお仕事をしてくださったボランティアの皆様、当日素晴らしいパーフォーマンスで会場を盛り上げてくださったドリームシンガーズの皆様、そして、当日会場に足を運んでくださった皆様、全ての皆様に、スタッフ一同、 心より感謝申し上げます。
おかげさまで、純益はおおよそ700ドルに達しました。これは今年の8月に福島よりアメリカ訪問をする太鼓のPerformerである遠藤元気君招聘の費用とミシガンと東北をつなぐ東北支援プロジェクトに使われます。ミシガン太鼓センターの方々、椎木透子さん、武藤育良さんなどが中心になり現在進行中です。皆様のご協力の賜物でこのようなプロジェクトが実現することを誇りに思います。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
雫の会スタッフ一同
<2015年3月22日 ミシガン大学日本祭りの会計報告>
収入 Bake Saleとバザーの売り上げ $824.20
個人寄付 $60.00
合計 $884.20
支出 ボランティア・スタッフの軽食&水(17人分) $74.11
準備費 $65.00
合計 $225.35
差し引き $709.34
皆様 ご協力ありがとうございました。
2014年 ミシガン大学日本祭りについて
ご協力 大変ありがとうございました!!
3月29日に、ミシガン大学のJSA(Japanese Student Association)主催で開催された日本文化祭で、雫の会で初めて、バザーとベイクセールを実施することができました。当日は、予想以上にたくさんの方々がご来場くださり、大盛況で、嬉しい悲鳴をあげながら活動できました。これも全て、様々な形での多くの皆様のサポートがあってこそ実現させることができました。
まず、恒例のイベントに共同で活動させていただくことを快諾してくださったJSAのボードメンバーの皆様、そして、バザーの品を提供してくださったり、お菓子やおにぎりを作ってくださったり、当日の会場でのお仕事をしてくださったボランティアの皆様、当日素晴らしいパーフォーマンスで会場を盛り上げてくださった、October Babies & Harumi、コピトンズ、ドリームシンガーズ、LOCUSの皆様、そして、当日会場に足を運んでくださった皆様、全ての皆様に、スタッフ一同 心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
おかげさまで、当日の売り上げはおおよそ2000ドルに達しました。これは全て目に見える形での、ミシガンと東北をつなぐ東北支援プロジェクトに使われます。具体的な内容はまだ検討中です。皆様からのアイディアもどんどん取り入れていきたいと思っておりますので、どうぞお気軽にご意見をお聞かせください。何か有意義な支援活動を皆様とともに考え実施したいと思っております。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
雫の会代表 ジョンソン夢路
<2014年3月29日 ミシガン大学日本祭りの会計報告>
収入 バザー $1172.64
Bake Sale $845.35
Donation $121.00 合計 $2138.99
支出 JSAへの寄付 $62.99
謝礼 $60.00
準備費 $102.36 合計 $225.35
差し引き $1913.64
皆様の貴重な献金として、有効に使わせて頂きます。
〜ミシガンHOPE活動〜
原発の被害を受けた福島に住む中高生を対象にした“保養キャンプ”の実施にあたり、ミシガンに暮らす方々を中心に多くの方々から心温まるご支援をいただきました。資金面はもとより、ESLクラス、食べ物をはじめホームステイ、企画への関与を含めて活動全体への物資・時間・労力の提供といった、さまざまな有形無形のご寄付のおかげで、この初めての試みを成し遂げることができました。関わってくださったボランティアの方々の数も150名に達するほどで、みなさまの日本と大震災復興に対する熱い想いに背中を押されながら活動をさせていただきました。この場をお借りして深く御礼を申し上げるとともに、今後の東北支援の活動を見守ってくださいますようお願い申し上げます。下記この場をお借りして、会計報告をさせていただきます。
■ 収入
団体献金 $16,500.00
個人献金 $4,679.34
有料参加費 $1,393.12
合計 $22,572.46
■ 費用
下見団準備 $2,352.83
キャンプ費 $11,335.96
事務費 $511.40
合計 $14,200.19
残高 $8,372.27
まことにもって微力ですが、今後この活動を新しい運営体制で中長期的な取り組みをもって継続して参りたいと願っております。何とぞよろしくお願いします。
Michigan HOPE 運営委員会一同
*Japanese Business Society of Detroit (JBSD)の会報「VIEWS」3月号にミシガンHOPEについて掲載されました*
東日本大震災の支援活動は長期戦であり、当初重点の置かれた物的支援に加えて今後は心身のケアーが特に大切だろうという話になり、微力ながら幅広い教育活動をめざす自分たちも何か支援活動をしたいという動きにつながっていきました。さまざまな方々や団体との輪が広がり、ここミシガンを拠点にミシガンだからこそできる支援活動をしていこうという事で、2013年に発足したのが「ミシガンHOPE」(現在更新していません)です。
〜NPO「雫の会」レポート〜
2012年7月「今後の震災ボランティアの道を探る」東北への旅
担当:神保千恵子
今回ボランティア参加した日程と震災支援団体は次の2つ。
①7/15〜22 盛岡聖書バプテスト教会をベースキャンプとした「2012年夏期 三陸海岸被災地ボランティア奉仕」
②7/22〜26 被災した子ども達への長期的支援をしている“SOLA”
<ボランティア日記——被災地・被害者の今の状況、感想など>
<7/9/2012>ボランティア参加に先立ち、”SOLA” の母体である国分寺バプテスト教会の米内さんと現地コーディネーターの平田さんのお二人を訪ね、皆からの義援金6万円を届ける。直接会って話を伺えて良かった。子ども達の10年後を見据えた長期的プロジェクトへの ”SOLA” の真摯な取り組みを肌で感じる。お話によると、
——“SOLA”は石巻と町全体がなくなってしまった南三陸町に2カ所の拠点をもち、約100人の子どもたちとかかわっている。立ち上げから1年たち、夏の間子どもたちは一日中“SOLA” で過ごす。この秋に児童館を立ち上げる予定。津波による泥を除去していない家がまだまだあり、また、アメリカから来るボランティアのための通訳など、やるべきことは山のようにある。あらゆる仕事でボランティアを必要としている。”
<7/15/2012>震災当初から息長く支援を続けている ”いわて教会ネットワーク” の拠点となる盛岡バプテスト教会の近藤愛哉夫妻と会い話を伺う。話の要旨は近藤氏の著作「被災地からの手紙」(いのちのことば社)に詳しく書かれているので、それを抜粋する。——“被災者は孤独感がとても強く、仮設住宅に入らないと物資がもらえなかったり、被災を免れた側と被災者らとの格差、仮設住宅間の格差も大きく、その上、東北の気質である口下手、隣町と競ってきた漁師気質などが重なって複雑になり、互いに境界線を作ってしまう状況にある。宮古だけでも2000件の仮設住宅があり、60箇所に散らばっていて、全部回るのは不可能に近い。来ていただいて、話を聴くだけでも助けになる。3.11いわてネットワークのコーディネーターとして、たえず訊ねられてきた「いま何が必要ですか?」の問いにどの時期であっても迷うことなく「ひと」と答えてきた。……ここ盛岡でも人々は既に過去のものとして、関心を寄せず、長期に渡って支援活動を支える方の慢性不足がある。”
<7/16/2012>盛岡聖書バプテスト教会のボランティア用宿泊施設オリーブ館で休ませてもらうが、そこで現地での常駐を決断した若者たちと中高年の方々と出会う。みな、今までの生活を捨て、あるいは就職を見送って、ここに「住む」ことを決断した特記すべき勇気ある人たちだ。以前はカリフォルニアに住んでいたWitler & ちかこ Flet 夫妻もその中のふたり。ご主人は早期退職をして、この活動に捧げる決心をした。2人の子どもさんをアメリカに残しての決断だったので、空港で子どもたちに泣かれたときはつらく、その後も毎晩布団に入るたびにこの決断で良かっただろうかと涙しながら自問する日々が続いたそう。今は、大船渡の活動の中心となるべく家を整え中だとか。
この日、大船渡では、イギリスから来たハープ奏者の Catherine Porter さんのコンサートが開かれた。この方も20代。早く東北に行きたい一心で本来なら2年間の日本語習得のコースを1年で終わらせてはるばるやって来たそうで、ほとんどの日本語会話を理解していてびっくり。仮設でのコンサートやカフェでも演奏をしていて今のところイギリス帰国の予定はない。ノートにびっしり漢字の練習。一生懸命、「北国の春」など日本の歌を学んでいる。
<7/17〜21/2012>今回は、クリスチャンが主体となっている活動の真っ只中にクリスチャンでない私が飛び込んだわけだが、相手を尊重しながら、被災者を深く思いやり、自分の全てを捧げて活動する人間的深みを活動の間じゅうひしひしと感じる。クリスチャンだから、と一言で片付けるのは簡単だが、同じ人間として、その姿をまざまざと見て、人の痛みにここまで寄り添えるものかと深く感銘を受ける。また、震災直後に現地入りして、就職も棒に振り、長期のスタッフとして活動している道生君も印象的で、何百人のボランティアを送り出してきただろうに、ひとりひとりに温かいまなざしをむけ、上手に相手の話を聴き、あまり余分なことはしゃべらず、いまだ20代でありながら、その行き届いた心遣いに、内心舌を巻いた。他にも一般ボランティアのルートはあるだろう。しかし、私にとってはひとりひとりと出会うのが本当に楽しみになるような人との出会いであった。
午前と午後、違う2箇所の仮設住宅を回り、人々の話を聴いたり、歌を歌ったり、民謡を教えてもらったりする。なるべく、人の話を聴く事に精力を向けるが、家族の話、津波の話、他の仮設住宅の話などは人々が話さない限り、こちらからは聞かない。自分が感じた宮古のこと、アメリカの話などをする。その時々で、フラワーアレンジメントの人、講談師、絵本の読み聞かせ、あるいは昼食作りなど、何であれ自分の特性を生かしてできることを皆でやっている。私はカラオケの伴奏や絵本のバック音楽を担当したり英語の歌を教えてあげたり、子どもたちといろいろな遊びをする活動だったりした。
宮古の活動は宿泊先のホクミンハウスの松井博子さんと宮古コミュニティチャーチの岩塚和男さんが中心になってアレンジされ、この週は12人の日本各地から集まった人たちとともに活動する。こういう受け皿があって初めてわれわれ短期のボランティアがスムーズに活動できるわけで、ここに至るまでの大変な道のりに想いをはせて感謝あるのみ。12人の混成チームだが、素晴らしいチームワーク。岩塚さんが顔を出すと、” 待ってたの”と出てきたおばさんたちの笑顔が印象的。講談が始まる前は、仮設住宅を回り声かけをする。岩塚さんによると、何度でも声かけをして、断られてもまた声かけすることでだんだんに心を開いてくれたとの由、頭が下がる。9月になるとボランティアの数は激減し、1月から4月にかけてはほとんどいない週もあるとのことで、“ボランティアに来てください!”とのメーセージをいただく。瓦礫の撤去作業が終わったあとは、仮設住宅への訪問に重きが置かれるようになり、単調な生活からの変化や最低の文化的な活動を求める現場のニーズに応える活動が行われている。午後は、学童の支援に向かう。子どもたちのパワーは100%全開。圧倒されながら、かいせんドン、なわとび、土俵から相手を出すゲームなどをした。時々抑えきれない怒りを友だちにぶつける子がいて胸が痛む。
<7/22/2012>石巻に移動。瓦礫の撤去作業が一応終わり片付け清掃が済んだ地域は爪痕を残してはいるものの体裁は整えられてきている。ぼうぼうと草が生えただだっ広い草原は、のど元過ぎれば……のわれわれの意識同様、不毛の地と化して忘れ去られていくのだろうか?現地コーディネーターとして活動する平田美穂さんのアパートに滞在。一泊1000円。夕食を囲んでお話を聴く。
—“いつも同じメンバーではない。長期か短期によって、あるいは年齢によって、性格によって、相手から引き出せるものは全く違うので、迷わず来てほしい。コミュニティをいっしょに作り上げようという視点を持つことが大事。以前と同じコミュニティでなく被災しなかったら会えなかったであろう世界からの人々が集まり、いろいろな視点を持ち寄って自分達の新しいコニュニティを作ってほしい。人生の中でそれぞれが身につけ持っているものを今こそ分かち合ってほしい。”
平田さんも、震災直後に物資を満載した車で、緊急車両のスティッカーをはり、必至の想いでやって来た数少ない女性のひとり。以後、数えきれないほど往復し、ついに移住をきめた一人である。
<7/23/2012>夜のイベントを除いて初めて少しゆっくりする。夜は、震災直後から滞在していた沖縄の自衛隊員からサンシン(沖縄の楽器)を習い、練習を重ね、この夏に沖縄に行くことになった志津川の子どもたちの沖縄行き記念のお披露目コンサート。久しぶりの明るい話題にみんながとてもリラックスして楽しそうだった。本当の親切とは相手が独り立ちするのをサポートすることだと思う。その意味で、このように小規模であっても、ただ座って聴くだけより現地の人々をたくさん巻き込んでのこのようなコンサートの方がより大切な活動に思える。石巻から南三陸まで往復3時間のドライブを時に毎日している平田さんのパワーと気苦労は相当なものだろう。
<7/24〜26/2012>毎日10時から3時まで南三陸志津川のChristian Centerにやってくる子どもたちとの活動。見渡す限りコンクリートの土台のみが残った草原にポツンと立つプレハブの簡素な建物。周りはところどころ骨組みだけになった鉄筋の建物が見えるだけで、この辺りは一切新たに建物が建てられない地となっている。夏休みになって、朝から子どもたちが集まってくる。東京から来た高校生を含む4人の若者と現地に住み込んでいる4人の若者らに囲まれて、ありとあらゆる遊びを考え出し、発展させ、全力で遊んでいる。戦争直後の何もなかった頃の子どもたちの遊びを思い起こさせる。高校生、大学生、社会人のお兄さんとお姉さんも全力投球。その精一杯のサービスを受けて、子どもたちは、実に楽しそうで、幸せそう。ハワイからの長期ボランティアの高橋さんと私で、20人分の昼食を作る。子どもたちと広いデッキの上で食べる。残ったコンクリートの土台を上手に利用して、畑や花壇が作られていたが、その一画の瓦礫を除いてテントをかぶせて子どもたちの秘密基地を作りたいとのことで、土をならしはじめるものの、瓦礫やコンクリートの破片がいっぱい出てきて、ほんの5m四方の整地をするのに4人がかりで丸々2時間かかる。
午後4-6時は、急ぎ石巻に戻り仮設住宅の集会所で子どもたちと遊びプログラム。車が遅れて到着するやいなや、”来た!”との歓声があがり、待ちに待った様子。普段から子どもたちに寄り添っている平田さんたちの努力の賜物だと思う。元気に宝探しや、ブロック落としをして遊ぶが、平田さん曰く、
——“子どもたちはさまざまなストレスを抱えている。だから第三者の介入によって、子ども達から違う面を引き出したい。一概にボランティアと言っても、短期は短期の良さ、長期は長期の良さがあり、それぞれ、どこで、どんな人が、どんな風にかかわるかで、子ども達から引き出せるものは多様で、なんと言ってもボランティアは必要。”
サッカーをしているA君。ゴールめがけてー”よーし!恨みをこめて一発!” よしやん兄―”なんで恨みをこめるんねん?” “津波がおばやんたち連れて行っちまったから” A君のさりげない言葉に万感の想いがある。“あした何時?明日来るよね?”子どもたちはボランティアたちが来るのを何より心待ちしている。
次の日は、お兄ちゃんお姉ちゃんが沢山来ているという情報が広まったらしい。前日より5人多いボランティア10人子ども15人の大所帯になる。何回も来て、慣れているお兄ちゃんたちの誘導もプロ並み。上手に遊びを発展させ、飽きればさらに違う遊びに誘導し、素晴らしいリーダーたちである。きちんとした勉強のプログラムをもう少し入れようかとの意見もその日スタッフから出たようだが、今の段階では、この平田さんの寄り添う姿勢の方をより大切にしてほしいと願う。私も音楽のプログラムを用意して行ったのだが、全力投球で遊んでくれるお兄ちゃんたちに、これもまた全力でぶつかっていく子どもたちを見て、これ以上のものがあろうかと思う。長期にわたってのキャンプなどをするときはプログラムがいるかもしれないが、相手になって遊んでくれる若者がいつもいるわけではないだろう。その日に集まったボランティアの顔ぶれに合った活動と言うフレキシブルで寄り添う姿勢をくずしてほしくないと切に願う。今の子どもたちに一番欠けているのが、この遊びを通してのコミュニケーション能力なのだ。子ども主体のサポートでないのなら、何の意味があろう。ここの子どもたちは、大きな不幸を経験していても、ありのままの存在を受け入れられ愛され、持てるパワーを思う存分発揮することができる場がこんな風にたくさんの人たちの協力で作り出されていことに感動する。
もしも あなたが日本へ一時帰国なり、旅行を考えていたら、又、ボランティア活動を考えていたら、迷わず、東北に行ってほしい。きっと素晴らしい人との出会いと意識を変えるかもしれない体験が待っていると思うから、、
具体的活動ルートをお知りになりたいかたは、どうぞshizukunokai@gmail.com、神保まで
“SOLA” では、これから実施したい希望リストの一つに、海外に子どもたちを送ることを考えている。海外派遣という被災しなかったら起こらなかったであろう状況を敢えて作ることで、彼らの視点を広げる機会を少しでも多く与えたいと考えている。あらゆる機会を通して幅広い教育活動を実践していこうとしている「雫の会」としても、どういう形でこうした要望に答え、協力して実のある震災支援活動を実践していくか、今まさにスタートラインを踏み出したところだ。ミシガンに住んでいるひとりひとりが、自分の問題として震災を捉え、ミシガンからの試みとして、今後一緒に手を携えていければ望外のよろこびである。
<リソース>
*1 近藤愛哉著 ”被災地からの手紙“ いのちのことば社 800円 雫の会でも入荷予定。希望する方は 雫の会まで近藤氏の本を希望しますとメールを下さい。
*2 “3月11日を生きる”DVD 監督 青池憲司
*NPO雫の会では、活動の中に震災支援の一環としてボランティア活動を進めています。この度は「雫の会」が呼びかけた震災支援の為の募金に、みなさまの温かい義援金をいただきありがとうございました。合計金額1594ドル(126000円)を被災者のための活動を続けている盛岡聖書バプテスト教会と石巻NPO-SOLAに届けました。心より御礼申し上げます。
その日のメンバーで仮設訪問
初めてハープを触られてもらって…
「縄抜けせんと鬼はつかまえられへんで」
その日のメンバーで仮設訪問
「元東電社員 吉川彰浩氏の講演会」
〜福島第一原発周辺の今〜
日時:3月5日(日)午後2時〜4時
(午後1時45分より開場受付開始)
場所:Farmington Community Library-Main Library, Conference Room A
32737 W 12 Mile Rd. Farmington Hills, MI (詳しい地図)
内容:・福島第一原発近郊の大熊町と浪江町をドローンを使って上空から撮影した映像と
元浪江町の住民の手記の映像の上映 監督:椎木透子(上映時間:約12分)
・吉川さんのお話
・質疑応答
*吉川彰浩氏は、元東京電力社員で、福島第一及び第二原発でも働いておられました。未だご自身も強制避難中で、現在は、福島第一原発の廃炉作業をしている作業員の皆さんの応援や、その地域住民の方々の復興の手助けをしながら、原発の廃炉作業状況や、周辺地域の様子、周辺住民の声などについて、広く多くの方に知っていただきたいと、日本各地で精力的に講演していらっしゃいます。今回、2月終わりから3月始めにかけて、アイオワ大学、オハイオ州立大学、ミシガン大学での公演が決まり、ミシガンに滞在されるこの機会を利用して、私たち「雫の会」でも是非お話を伺いたいと思い、ミニ講演会を企画いたしました。
*参加は無料ですが、座席数30と限りがございますので、
参加ご希望の方はshizukunokai@gmail.com まで、必ずお申し込みください。
参加希望者が、申し込み順に30名に達しましたら、申し込みを締め切らせていただきます。
また、参加は、中学生以上の方に限らせていまだきます。
*当日は、飲み物とリフレッシュメントを準備いたします。
*定員に達したので募集を締め切りました*
「震災ボランティアお話会」
(2012年5月5日)
震災時にボランティアとして活動された
3人のゲストをお招きして、お話を聴く会を持ちました。